昔から占いに関しては「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言って、信じすぎるもの良くないとされています。しかし、それでも占いの結果に依存しすぎる人が、いつの時代も一定数存在するのはなぜでしょう。
そこには人間の持つ心理と占い師のテクニックが大きく関わっています。
占い師に依存してしまう心理
一般的に占いに依存しやすい人は、一人で抱え込みやすい性格が多いとされています。相談相手がいない、いても友人や家族に弱音を吐きたくない、このような場合気軽に頼れる他人が占い師です。
間にお金を挟むからこそ遠慮なく話せる事もありますし、占い師は話術に長けているのでのめり込みやすい傾向もあります。
・依存するまでの流れ
普通はアドバイスを受けて成功を収めるのは喜ばしい事ですが、占いに限っていえば成功したと感じるのは危険な兆候と言えます。実は占い師のアドバイス通りに動いて上手くいくのは、心理的なトリックが隠されている可能性が高いからです。
年齢、性別、話をした感じから受けた性格などに合わせて「誰にでもそれなりに当てはまる」事を言って、信じさせるという手法です。
10の事を言われて合っている点が半分ほどでも、相手が占い師だとなんとなく信じてしまいがちです。それでアドバイスに従い行動する事で成功を収めると、「上手くいったからもう一度・・・」となり徐々に依存していきます。
一度信じてしまった事で次からはより信じやすい土壌も出来上がっているので、自分から占いが当たるように合わせて行動する事になってしまいます。
・依存しないためには
占いに依存しないためには身の周りにいる信用のできる相手を頼るのが一番です。家族でも友達でも恋人でも、誰でもいいですが利害関係のない相手を選んで下さい。
それが出来るなら初めから依存症になんてならないという人は、まず自分が依存症だと自覚する事が大事です。
・他に趣味を持つ
・電話占いなら番号の削除、街中の占いなら引越し
・カウンセラーに相談する
引っ越しなどはなかなか実行に移すのが難しい面もありますが、それぐらい思い切った行動もときには必要になります。カウンセラーへの相談は依存相手を変えると考えても構いません。
金銭的な事を考えれば心理カウンセラーなどに相談をする方が経済的ですし、依存から脱却するための力となってくれます。
占い依存はこんなに怖い
・占い師にアドバイスを聞かないと不安で何もできなくなる
・周囲の人間関係を疎かにしてしまう
・借金をしてまで占いをしてもらう
一回あたりの金額はそうでもなくても、毎日のように占ってもらっていると出費も膨らみます。しかしアドバイスを貰わないと不安で何もできないので、友人から遊びの誘いがあっても断る事になってしまう。
そこで借金をして・・・という悪循環に陥るので、依存症には気を付けなくてはいけません。
自分で考えて行動する癖をつける
真っ当な占い師もいる事は確かですが、商売としてカモを探している占い師も間違いなく存在します。占いの全てが悪いわけではないので、頼る前に自分で考え行動する癖をつけましょう。
当たっても当たらなくても偶然の範囲と思って、適度な距離で付き合えば占いは本来楽しいはずのものです。